川の流れのように

 近所にコンビニが少なかった時にはよく行っていた、国道沿いのコンビニへ、今日の夕方久しぶりに行ってきました。最近近くにできたコンビニへ行こうとして、そこの店員に微妙に態度の悪いのがいた事に途中で気がつきまして(^^;;。

 コンビニは前と変わらず営業していましたが、そこへ行くまでの町並や、店の周囲の風景はやや様変わりしていました。
 コンビニの向かいの吉野家狂牛病騒ぎのときに一度閉店したはずなのですが、少し場所を移動して店を再開していましたね。その場所は以前レンタルビデオ店があったのですが、つぶれたのかな?それとも移転?レンタルビデオ店はどこも苦戦している様子だなあ。

 ところで、店までの少し遠い道を歩きながら、ふと思った事があります。

 車の通りやすいような道路を整備する/新設するということは、川を新しく掘削するようなものじゃないかな、と思ったんです。

 どう見ても地続きのようにしか見えませんが、でも道路のこちら側と向こう側との間の断絶って、意外と大きいんじゃないかな。道路の利用者も、地域住民も、その事を強く認識していないから、交通事故がなかなか減らないのではないでしょうか。
 また、高齢者の方ほど環境の変化をなかなか受け入れられないでしょうから、路地を横切って街を歩いた昔と同じように道路を渡ろうとしてしまって、悲しい事故が起こるのじゃないかなあ…。

 道路を川だと考えれば、“向こう岸”に渡りやすいように十分な配慮がなされるべきだ、という事が当たり前の事として理解されるはずですが、現状では歩行者の安全性が十分に確保されていない道路が多いですよね。この辺は道路行政に携わる方々に、よく考えていただきたい問題だと思います。
 人が意志を持って運転する車を、川を流れる水にたとえるのはあまりよい表現ではなかったかもしれませんが、ただ、急ブレーキ・急ハンドルなどの操作をしても惰性の影響により、完全にドライバーの意思の通りには車の挙動をコントロールできるわけではない、という事を考えれば、走る車を流れる水にたとえるのも、あながち的外れでな表現でもないと思うのです。この辺りの所は、自分も肝に銘じておかねばならない事ですね。

 私の住む街を、昔からの町並を訪ねて他所からおいでになる方も最近増えたようです。自分も街歩きが好きなので、自分の街をそのような対象として見て下さる方がいらっしゃるのはとても嬉しい事です。
 ただ、今、その古い町並を突き抜けて国道へ通じる道路が整備されようとしています。もう既に移転に応じた住民もおり、町並もあちこちが歯抜けになっています。

 また一本、新しい川ができます…。